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Channel: モノは少なく 心は豊かに & かるかん の すい癌 闘病記~妻側編~
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心残りのひとつ。

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こんにちは(^^)

ブログにご訪問いただきありがとうございますm(_ _)m

 

夫かるかんの押し入れの中にあったアタッシュケースもどき二つ目。

 

 

エフェクターのようです。

なんかいっぱいケーブルでつながれていますが・・・。

 

我が家には「たぶん」ギターのケーブルのようなものもたくさんあるので、楽器屋さんに

 

「ケーブルも買い取りしてもらえるのですか?」

 

と尋ねたところ

 

「どうやらご主人はケーブルにもこだわっていたようで、良いものをお使いです。適当なケーブルをつかうと、その辺のノイズを拾ってしまうのですが、そういったものも防ぐようなしっかりしたものを使っていたので、買取できますよ(^^)」

 

とのこと。

 

なんていうか。

 

そのこだわり。

 

実に夫らしいです(^^;

 

 

さておき。

 

退院後、私の心残りの一つは一度も入浴させてあげられなかったこと。

 

まともに歩くのが大変で、階段を登るのが困難ということは、湯

船にまたいで入るなどということはできず・・・。

 

9月の真夏の暑さが残る中、長袖で平気で過ごせてしまうという冷え切った体ではシャワーというわけにもいかず。

本人もそう思ってシャワーを浴びたいと言わなかったのか、体が辛くてその気力が沸かなかったのか・・・そのあたりは定かではありません。

 

そんなわけで、入浴の代わりは毎日蒸しタオルで体を拭く事。

 

ただ、これがいろいろ大変でした(^^;

 

癌の進行と食欲減退により体形が大きく変わってしまった夫は、その体型がとてもコンプレックスだったようで、最初のうちはとにかく

 

「お前だけには見せたくない」

 

の一点張り。

 

蒸しタオルを夫の寝室までもっていった後、最低30分間は立ち入り禁止に・・・・(^^;

 

まだ慣れないころ、洗濯物を片付けようとしてうっかり部屋に入りかけてしまい、夫にものすごい勢いで怒られました(T T)

 

一般的には「家族だから見せられる」はずなのに、夫には逆なんですね。

 

他人に見られても平気(この場合は看護師さん)だけど、自分にとって大切な近しい人だからイヤだとなるらしい。

 

だけど、そのうちに背中のほうがうまく拭けないなど、自分一人では不具合が出るようになり、

 

「気持ち悪くない?こんな体で嫌いにならない?」

 

と何度も確認されたうえで、一部体拭きも手伝うようになりました。

 

そんなので嫌いになったら夫婦なんてできないのにね(笑)

てか、そんなに愛情浅くないですし(笑)

 

癌が判明した時点で、なんでもアリってこちらはとっくに覚悟(?)できてるのに。

 

なんかこの変な方向にまっすぐな性格。元気な時も大変だったけど、病気になってからもやっかいだったなあ・・・(苦笑)

 


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